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6・16「Krush.29」石川直生「一度は引退を口にした34歳の俺が世界王者になる。そんなKrushの浪漫を見せたい」

石川 直生

[2013/06/14]

 6月16日(日)東京・後楽園ホールにて行われる「Krush.29」のISKA世界ライト級王者決定トーナメント準決勝[-60kg契約/3分3R・延長1R]でグザヴィエ・バスターと対戦する石川直生のインタビューを公開! >>詳細

――今回は1・14代々木以来、約5カ月ぶりの試合となりました。

「これだけ空いたのは久しぶりですね。試合間隔を“空けた”というよりも“空いた”という感じです。10月の翔センチャイジム戦から3カ月で3試合戦って、この5カ月間は自分にとって意味がある時間でした」

――去年6月の板橋寛戦から劇的に変わった石川選手ですが、さらに手応えを感じていますか?

「そうですね。板橋戦に勝って『石川直生は生まれ変わった』という言い方をしてもらいましたが、これからは対戦相手も新生・石川直生に対策を立ててくると思うので、僕も今のまま止まってはいられない。よりバージョンアップしないといけないし、この5カ月はそのための時間だったと思っています」

――もう周りが言う“新生・石川直生”は自分にとって当たり前ですか?

「そういう感覚です。今は試合中に自分がパンチ、蹴り、ヒザ…何を出すか、自分でも分からないんですよ。そりゃあ相手も分からないし、読めないですよね。それが俺が作っていこうとしているスタイルで、その幅がより広がっていると思います」

――いい意味でリングに上がった時の感性を大事にして戦っている?

「もちろん練習では対策を練って、どういう攻撃を当てるか、体に覚え込ませています。それを考えて出すんじゃなくて、反応して出すというか。そういう意識ですね。だから極端なことを言うと、自分がしっかりと仕上がっていれば、相手をそこに合わせるだけなんですよ。自分に相手を合わすのか、相手を自分に合わすのか。今の俺は主語が自分の戦い方が出来つつあると思います」

――今回はISKA世界ライト級王者決定トーナメントですが、オファーを受けて、率直にどんな心境でしたか?

「そう来たか、と。60kgの選手とはほとんどやっているし、タイトルマッチも2度やっているので、次の試合がどうなるのか分からなかったんですよ。(卜部)功也君が60kgに落としてきて、いつか俺とやるなとは思っていたけど、いきなりワンマッチというのも違うだろうし。そういうことを考えている時に、ISKAの話があって、こういう流れになるんだと思いましたね。実は俺、今までのキャリアで『世界タイトルを獲りたい』とか『世界を目指す』という言葉を口にしたことがなかったんです。それは世界タイトルに興味がないというわけじゃなくて」

――キックではタイトルやベルトの数が多いですし、“世界”といっても価値観が多種多様な印象があります。

「そうかもしれないですね。だから自分の中で“世界”という言葉で発信しなかったのかもしれません。でも世界タイトルのチャンスを与えられる人間というのは、世界チャンピオンになる価値がある人間だと思うんですよ。だから俺も世界タイトルを巻く価値を与えてもらったんだなと思って、そうなると自分が面白くなってきたんです。人に『次の試合は世界タイトルがかかっているんですよ』という自分が滑稽で。世界タイトルを目指していなかった俺にそういうチャンスが来たっていうのが。選手をやっている以上、世界チャンピオンはトップだと思うし、選手としての実力や人間性も含めて、その価値がある選手になったんだなと思いました」

――対戦相手がグァニー・バラッジからバスターに変更となりましたが、対策など難しい部分はないですか?

「やっぱりバラッジとは戦いたかったですよ。対策を立てていたというのもあるけど、Krushの63kgのチャンピオンを倒している選手で、俺としては美味しい相手ですよね。でも結果的にはバスターという選手に変わって、バスターは60kgでも試合をしていて、卜部弘嵩が勝っている相手。だから美味しいと思っていた相手からリアルな評価をされる相手に変わったと思っています。まあ大事なのは二つ勝ってベルトを巻くことなんで、その一つめが変わったからと言って、俺自身がぶれることはないです」

――バスターはKrush-60kg級王者・卜部弘嵩選手が延長戦まで苦しめられた相手です。

「イメージとしてはバラッジが獰猛な肉食動物なら、バスターは賢い雑食動物という感じですね。何をやってくるか分からない、倒されるかもしれないという怖さはバラッジの方が上だと思います。でもしっかり獲物を仕留める技をたくさん持っていて、生き残る術を知っているのはバスターなんですよ。だからトータル的にとらえれば、俺にとってはどちらも難しい相手だと思います」

――VS外国人という部分では2010年1月のジョン・デニス戦以来となります。

「悪夢のジョン・デニス戦ですね(苦笑)。あの時の俺は細かったんです、心も体も。でも今の俺は太くなりました。動きの部分で言えば、あの頃は出稽古先のスパーリングでもフワフワしていて簡単に転んでいたけど、今は階級が上の選手とやっても当たり負けしなくなったし、外国人選手が相手だからと言って意識していることはないです」

――今回のインタビューで大沢文也選手は「自分はまだ自分を出し切れていない。トーナメントで出したい」、卜部功也選手は「今はまだ60㎏で実績がない。60kgでの強さを見せたい」というテーマを語っていました。石川選手はどんなテーマを持っていますか?

「俺が思っている“Krush”を体現したいですね。5月の後楽園は寺戸(伸近)君が武尊選手に、梶原龍児が木村(ミノル)選手に負けて、ベテランと言われる選手が若い選手に負けた大会だったと思います。そして次のトーナメントも俺が卜部功也や大沢文也っていう若い選手に混じってベルトを争うトーナメントです。だからこそ34歳の俺が、一度は引退を口にした俺が世界タイトルを獲ることで『それも格闘技なんだよ』というところを見せたいです」

――なるほど。

「一昔前だったらありえなかったじゃないですか、20代前半の選手が30歳前後のチャンピオンクラスに勝つのは。時代の流れとして『3分5Rのヒジ・ヒザあり』から『3分3Rのヒジ・ヒザなし』になって、よりシンプルな競技になったから、勢いがある選手が勝つことが多くなって、それが今のKrushでもあると思います。でもそれだけじゃないだろって。そういうルールになってもベテラン選手が若い選手に勝つのも格闘技。それもKrushの浪漫だし、醍醐味だと思うんです。今回、俺はISKAを獲って、そういうKrushを見せたいと思っています」

――ここで石川選手がISKAの世界チャンピオンになることで、Krushがまた新しいステージに行くということですね。

「俺はそう思っています。やっぱり俺もベテラン選手が若い選手に抗っているのを見ると勇気が出るし、俺も他の選手に勇気を与えたい。前回の卜部弘嵩戦でも言っていたんだけど、俺がベルトを獲ることで喜んでくれる人がたくさんいるんです。だからあの引き分けには、こういう続きがあって“to be continued”だったんですよ。もちろんこの先もストーリーは続いてくんだけど、6月16日がハッピーエンドになるかどうかは俺次第ですね」

≫ Krush.29 大会概要
≫ 石川直生 選手データ
≫ グザヴィエ・バスター 選手データ

  • 石川直生 vs 青津潤平
  • 卜部弘嵩 vs 石川直生
  • 石川直生 vs 翔・センチャイジム
  • 石川 直生
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Krush.71
2016/12/18 18:00開始
後楽園ホール
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Krush.72
2017/1/15 18:00開始
後楽園ホール
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